きみ:写真館 |
photo きみ俳句(令和五・六年) |
PHOTO 俳句 No 3 ( 令和5〜 ) |
シニアの暮らし・日日の移ろい・・・見 触れて 生まるる五感膨くるる 写生句です。 |
十七文字から 編み出した写生表現 共感出来れば幸いです。 |
年の功の垣間見る””表現できれば””これまた嬉しい限りです。 |
どうぞよろしく |
きみ写真館表紙 |
俳句の結社(雉)・・各種色々ですが、この会の特徴は、写生句”” 感情は禁、飽くまでも観たままで・・・ |
主宰は田島和生氏 滋賀県大津市在住 |
句会会場は種々有りますが、地元の公民館於 |
・・・photo きみ俳句・・・令和七年一月句 |
・・・photo きみ俳句・・・令和五・六年度 |
十二月句 |
海平ら焼牡蠣匂ふ神の島 |
年の暮家族揃うて墓参り |
縁側に朝刊ひらく冬日向 |
槌音の忙し団地の師走かな |
冬うらら尺八を吹く朗々と |
初点前茶筅捌ききの音軽き |
飛び石に落葉張り付きまだら色 |
十一月句 |
先ず神に供ふ炊き立て今年米 |
聳え立つ花野の向かふ伯耆富士 |
* 大口に食ぶるおむすび花野かな |
* 日の暮れて早々かげり秋桜 |
秋茄子の小太りの艶郷の畑 |
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郷の柿小振りばかりを吊るしけり |
* 建材を積まれし広場草紅葉 |
十月句 |
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がちゃがちゃの突如鳴き声日は西へ |
秋寂ぶや築山に風吹き抜けて |
蜩や庭木の影の長く伸び |
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コスモスの色を重ねて風に揺れ |
赤蕎麦の咲き満ち農家囲ひけり |
九月句 |
勉強部屋の窓に伸びたる凌霄花 |
髪上げて施餓鬼参りの少女かな |
蒲の穂へ風の出たる夕べかな |
噴水を潜り破顔の幼女かな |
八月句 |
夏祭り少女の軽き下駄の音 |
爆心の水面に映り日焼け顔 |
打ち水や朝のあいさつ登校子 |
七月句 |
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長雨過ぎ青空あふぐ立葵 |
朝の日に雨粒きらら七変化 |
夕立過ぎ色の戻れる瀬戸の海 |
蓮の葉へ雨脚しるき院の庭 |
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アサザ咲き庭池に黄金輝けり |
雉掲載句 六月句 |
風薫るリハビリの道伸ばしたる |
夕さりて煙るがごとき花楝 |
草笛を鳴らしてみたる老いし母 |
稜線や霞の中なる涅槃像 |
雉掲載句 五月句 |
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雨煙り白の浮き立つ利休梅 |
葉桜や水田一面さざ波す |
出来立ての子の手にぬくし柏餅 |
尺八持ち集ふ女性や花の下 |
雉掲載句 四月句 |
げんげ田に時折風の吹き渡り |
桜咲く明るさに押す車椅子 |
春の泥跳ね上ぐる子の明るさよ |
雉掲載句 三月句 |
日の暮れて匂い増したる黄水仙 |
摘み草や土手にほんのり昼の月 |
竹筒に椿一輪友を待つ |
遠山のむらさき兆す春霞 |
雉掲載句 二月句 |
山茶花の小径リハビリ杖ついて |
退院へ空の明るき小正月 |
春浅しマンホールより人の声 |
雉掲載句 一月句 |
2024/01/01 元旦の朝 (西窓から) |
咳をして背骨にひびく年の暮れ |
肩に置く医者の手温し冬の朝 |
大晦ナースの走る闇廊下 |
遊覧船音なくすぐる冬の堀 |
寒菊の倒れても尚匂いけり |
・・・photo きみ俳句・・・ 令和五年度 |
雉掲載句 十二月句 |
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蘇鉄抱き菰巻く揃ひ法被かな |
地に擦りて袖より長し千歳飴 |
日溜りの刈田に弾む群雀 |
満天の星の中なる捨て案山子 |
雉掲載句 十一月句 |
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栴檀の万の実の揺れ学徒の碑 |
総出して蕎麦の刈り取り日本晴れ |
学校田籠に集むる落穂かな |
干蒲団入れて部屋中日の匂ひ |
銀杏黄葉少女の影の長く伸び |
雉掲載句 十月句 |
稲架襖帰る夫婦の影長し |
稲掛くる夫のそびらの夕日かな |
熊笹に絡み咲きたり蔓竜胆 |
新蕎麦をすする右利き左利き |
草叢にまじりて揺るる吾亦紅 |
雉掲載句 九月句 |
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赤蜻蛉午後の日差しに群れて飛び |
外科医院出てコスモスの道帰る |
花芒蔦に覆はれ水車小屋 |
ぶな林の我の足元秋の蝶 |
雉掲載句 八月句 |
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せせらぎと爺の鼾や夏の月 |
草いきれ案内板のいたく錆び |
朝顔の天辺の花揺れゐたる |
灯篭流し川面溢るる平和の字 灯篭の溢るる川面平和の字 |
雉掲載句 七月句 |
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目を細め草笛鳴らす少女かな |
畔の道キツネノボタンで埋まりをり |
さざ波の湖に在る月夏至の入り |
雉掲載句 六月句 |
紫陽花や老女の話尽きもせず |
窓を開け朝の光に夏燕 |
草笛や土手を駆けゆく餓鬼大将 |
尺八の五音 つ若葉風 |
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シャッタ押す緑の中の花卯木 2023/06/ 27 写 |
雉掲載句 五月句 |
サンカヨウ花弁透ける初夏の雨 |
大ぶりの温みの残る柏餅 |
緑射す木道下を亀歩く |
庭に摘む石竹数本供花に足し |
むらさきの煙る大空花楝 2023/05/ 18 写 |
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若葉今怒涛となれり臥龍山 2023/05/ 05 写 |
雉掲載句 四月句 |
尺八を奏で弥生の月仰ぐ |
雪柳人通るたび揺れにけり |
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伊根泊り霞む海より日の出かな 2023/03/21 写 |
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雨上がり一気に桜咲き揃ひ 2023/03/27 写 |
雉掲載句 三月句 |
一列に畑土割りてチューリップ |
田芹摘む押さえて籠の軽ろさかな |
落ち椿垣根に沿うてけんけんぱ |
裸婦像を囲み薔薇の芽一斉に |
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黄水仙水辺に朝日きらめいて 2023/03/15 写 |
雉掲載句 二月句 |
つがひ来て啄む目白冬林檎 |
窓明かり土鍋に香る小豆粥 |
一筋のけもの足跡雪野原 |
鵯の小鳥を払ひ喰う蜜柑ヒヨドリ |
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鵯の小鳥を払ひ喰ふ蜜柑 2023/02/15 写 |
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令和 五年 雉掲載句 一月句 |
草履履く托鉢僧へ風花す |
雪合戦コロナの鬱を払ふごと |
雪晴れや妻と並びて体操す |
肩の雪払ひ乗り込む市電かな |
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つがひ来て啄む目白冬林檎 2023/01/22 写 |
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菰の中緋色深めて寒牡丹 縮景園・園内 2023/ 1/16 |