きみ:写真館
  photo きみ俳句(令和五年〜〜)
 
        PHOTO 俳句   No 3    ( 令和5〜 )
 
    シニアの暮らし・日日の移ろい・・・見 触れて 生まるる五感膨くるる 写生句です。
  十七文字から 編み出した写生表現 共感出来れば幸いです。
   年の功の垣間見る””表現できれば””これまた嬉しい限りです。
どうぞよろしく
 
                             きみ写真館表紙 

 
俳句の結社(雉)・・各種色々ですが、この会の特徴は、写生句”” 感情は禁、飽くまでも観たままで・・・
  主宰は田島和生氏 滋賀県大津市在住   
句会会場は種々有りますが、地元の公民館於

 
・・・photo きみ俳句・・・令和七年度 (2025年)
 

       令和七年    八月句      (2025年)
 
 

       令和七年    七月句      (2025年)
 
 

       令和七年    六月句      (2025年)
早乙女の泥洗ふ脛真白なり
代掻きの泥を散らして飾り牛
赤白帽泥顔並ぶ田植えかな
早苗歌唄ひ乙女の赤襷
朝の日に一日花の沙羅の花
辣韭漬けにほひの残る夕厨

       令和七年    五月句      (2025年)
ははがりに嬰の泣き声桃の花
母に抱かれ柄杓に注ぐ甘茶かな

獅子と牡丹鏝絵の蔵や蘇栃咲く

仕事終え立つ夫の背に桜散る

       令和七年    四月句      (2025年)
振り向きて校舎を見上げ卒業す
まんさくの満開と言ふちぢれよう
桃咲くや土手に一服老夫婦
枯草に混じり穂を出す土筆かな

       令和七年    三月句     (2025年)
                            陰雪の残り酒屋や深庇

                            霜柱ざくりと踏みて登校子

                          紅梅やガラス戸越しの日のまぶし


             令和七年    二月句      (2025年)
学徒碑へ金の鈴振る楝の実
暁や尺八の音の冴え冴えと
軒氷柱きらり七色日の出時
にぎやかに紅梅の芽の小豆ほど
脚伸ぶ色とりどりの護符ならび

            令和七年   一月句       (2025年)
海平ら焼牡蠣匂ふ神の島
初点前茶筅捌ききの音軽き
飛び石に落葉張り付きまだら色

photo きみ俳句   令和六年度    2024年
                     令和 六年  2024年     十二月句
*初冬や手になじみたる楽茶碗
*どの枝も冬芽ゆたかに大桜
*蟷螂の枯れ切って眼の光けり
*冬茜影長々と老夫婦

                      令和 六年  2024年    十一月句
先ず神に供ふ炊き立て今年米
聳え立つ花野の向かふ伯耆富士
* 大口に食ぶるおむすび花野かな
                             日の暮れて早々かげり秋桜
秋茄子の小太りの艶郷の畑
郷の柿小振りばかりを吊るしけり
 建材を積まれし広場草紅葉

                      令和 六年  2024年    十月句
がちゃがちゃの突如鳴き声日は西へ
秋寂ぶや築山に風吹き抜けて
                              蜩や庭木の影の長く伸び
                             コスモスの色を重ねて風に揺れ
                             赤蕎麦の咲き満ち農家囲ひけり

令和 六年  2024年 月句

勉強部屋の窓に伸びたる凌霄花
髪上げて施餓鬼参りの少女かな
蒲の穂へ風の出たる夕べかな
噴水を潜り破顔の幼女かな

令和 六年  2024年 八月句
夏祭り少女の軽き下駄の音
爆心の水面に映り日焼け顔
打ち水や朝のあいさつ登校子

令和 六年  2024年   七月句
長雨過ぎ青空あふぐ立葵
朝の日に雨粒きらら七変化 
夕立過ぎ色の戻れる瀬戸の海
蓮の葉へ雨脚しるき院の庭
アサザ咲き庭池に黄金輝けり

令和 六年  2024年 六月句
風薫るリハビリの道伸ばしたる
夕さりて煙るがごとき花楝
草笛を鳴らしてみたる老いし母
稜線や霞の中なる涅槃像

 令和 六年  2024年  五月句
雨煙り白の浮き立つ利休梅
 葉桜や水田一面さざ波す
出来立ての子の手にぬくし柏餅
尺八持ち集ふ女性や花の下

 令和 六年  2024年  四月句
げんげ田に時折風の吹き渡り
 桜咲く明るさに押す車椅子
春の泥跳ね上ぐる子の明るさよ

令和 六年  2024年   三月句
日の暮れて匂い増したる黄水仙
 摘み草や土手にほんのり昼の月
竹筒に椿一輪友を待つ
遠山のむらさき兆す春霞

 令和 六年  2024年 二月句
山茶花の小径リハビリ杖ついて
退院へ空の明るき小正月
春浅しマンホールより人の声

令和 六年  2024年  一月句
 元旦の朝 (西窓から)
咳をして背骨にひびく年の暮れ
肩に置く医者の手温し冬の朝
大晦ナースの走る闇廊下
遊覧船音なくすぐる冬の堀 
寒菊の倒れても尚匂いけり

・・・photo きみ俳句・・・ 令和五年度

令和 五年  2023年 十二月句

蘇鉄抱き菰巻く揃ひ法被かな
地に擦りて袖より長し千歳飴
日溜りの刈田に弾む群雀
満天の星の中なる捨て案山子

 令和 五年  2023年 十一月句
栴檀の万の実の揺れ学徒の碑
総出して蕎麦の刈り取り日本晴れ
学校田籠に集むる落穂かな
干蒲団入れて部屋中日の匂ひ
銀杏黄葉少女の影の長く伸び

 令和 五年  2023年 十月句
稲架襖帰る夫婦の影長し
稲掛くる夫のそびらの夕日かな
熊笹に絡み咲きたり蔓竜胆
新蕎麦をすする右利き左利き
草叢にまじりて揺るる吾亦紅

 令和 五年 23年 九月句
赤蜻蛉午後の日差しに群れて飛び
外科医院出てコスモスの道帰る
花芒蔦に覆はれ水車小屋
ぶな林の我の足元秋の蝶

 令和 五年   2023年 八月句
せせらぎと爺の鼾や夏の月
草いきれ案内板のいたく錆び
朝顔の天辺の花揺れゐたる
灯篭流し川面溢るる平和の字   灯篭の溢るる川面平和の字

 令和 五年 2023年 七月句
目を細め草笛鳴らす少女かな
畔の道キツネノボタンで埋まりをり
さざ波の湖に在る月夏至の入り

令和 五年  2023年 六月句
紫陽花や老女の話尽きもせず
窓を開け朝の光に夏燕
草笛や土手を駆けゆく餓鬼大将
尺八の五音 つ若葉風
                 シャッタ押す緑の中の花卯木            2023/06/ 27  

令和 五年  2023年 五月句
サンカヨウ花弁透ける初夏の雨
大ぶりの温みの残る柏餅
緑射す木道下を亀歩く
庭に摘む石竹数本供花に足し
              むらさきの煙る大空花楝           2023/05/ 18  
               若葉今怒涛となれり臥龍山          2023/05/ 05   

令和 五年  2023年 四月句
 尺八を奏で弥生の月仰ぐ
雪柳人通るたび揺れにけり
              伊根泊り霞む海より日の出かな           2023/03/21   
               雨上がり一気に桜咲き揃ひ            2023/03/27   

令和 五年  2023年 三月句 
        一列に畑土割りてチューリップ    
田芹摘む押さえて籠の軽ろさかな
落ち椿垣根に沿うてけんけんぱ
裸婦像を囲み薔薇の芽一斉に
                黄水仙水辺に朝日きらめいて             2023/03/15   

令和 五年  2023年 二月句
つがひ来て啄む目白冬林檎
窓明かり土鍋に香る小豆粥
一筋のけもの足跡雪野原
鵯の小鳥を払ひ喰う蜜柑ヒヨドリ
鵯の小鳥を払ひ喰ふ蜜柑   2023/02/15 写

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令和 五年  2023年 一月句
草履履く托鉢僧へ風花す
雪合戦コロナの鬱を払ふごと
雪晴れや妻と並びて体操す
肩の雪払ひ乗り込む市電かな
つがひ来て啄む目白冬林檎   2023/01/22 写
               菰の中緋色深めて寒牡丹           縮景園・園内   2023/ 1/16
 
 
 
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